□4月20日(土)


エジプトに頼る高ぶった人々


エレミヤ書43:1-13(2)

聖書本文

43:1 エレミヤが民全体に、彼らの神、【主】のことばを語り終えたときのこと。彼らの神、【主】はこのすべてのことばをもって、エレミヤを彼らに遣わされたのであるが、
43:2 ホシャヤの子アザルヤ、カレアハの子ヨハナン、および高ぶった人たちはみな、エレミヤにこう告げた。「あなたは偽りを語っている。私たちの神、【主】は『エジプトに行ってそこに寄留してはならない』と言わせるために、あなたを遣わされたのではない。
43:3 ネリヤの子バルクが、あなたをそそのかして私たちに逆らわせ、私たちをカルデア人の手に渡して、私たちを死なせるか、あるいは、私たちをバビロンへ引いて行かせようとしているのだ。」
43:4 カレアハの子ヨハナンと、軍のすべての高官たちと、民のすべては、「ユダの地にとどまれ」という【主】の御声に聞き従わなかった。
43:5 そして、カレアハの子ヨハナンと、軍のすべての高官たちは、散らされていた国々からユダの地に住むために帰っていたユダの残りの者すべて、
43:6 すなわち、親衛隊の長ネブザルアダンが、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに託したすべての者、男、女、子ども、王の娘たち、さらに、預言者エレミヤと、ネリヤの子バルクを連れて、
43:7 エジプトの地に行った。【主】の御声に聞き従わなかったのである。こうして、彼らはタフパンヘスまで来た。
43:8  タフパンヘスで、エレミヤに次のような【主】のことばがあった。
43:9 「あなたは手に大きな石を取り、それらを、ユダヤ人たちの目の前で、タフパンヘスにあるファラオの宮殿の入り口にある敷石の漆喰の中に隠して、
43:10 彼らに言え。『イスラエルの神、万軍の【主】はこう言われる。見よ。わたしは人を遣わし、わたしのしもべ、バビロンの王ネブカドネツァルを連れて来て、彼の王座を、わたしが隠したこれらの石の上に据える。彼はその石の上に本営を張る。
43:11 彼は来てエジプトの地を討ち、死に定められた者を死に渡し、捕囚に定められた者を捕囚にし、剣に定められた者を剣に渡す。
43:12 わたしがエジプトの神々の神殿に火をつけるので、彼はそれらを焼き、神々を奪い去る。彼は、羊飼いが自分の衣をまとうようにエジプトの地をまとい、ここから安らかに去って行く。
43:13 また、エジプトの地にある太陽の神殿の石柱を砕き、エジプトの神々の神殿を火で焼く。』」

聖書引用:新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会


日毎の糧

ヨハナンと、彼について行く人々は、エレミヤの言葉を受け入れませんでした。エレミヤが偽りを言っている、と断ち切りました。そして、エレミヤまで連れて、エジプトに戻りました。なぜ、「この地にとどまるように」という御言葉を受け入れなかったのでしょうか。聖書は、彼らが「高ぶった」からだと言っています。この時、ヨハナンとユダの人々は、総督ゲダルヤの暗殺事件のせいでバビロンが報復に来て、自分たちも殺されてしまうと恐れていました。それで、エジプトへ逃れる計画を立てていました(41:17)。それなのに、エレミヤはエジプトに行ってはならないと言ってきたのです。彼らは、すぐに反論しないで主の前に静まり、祈って主の言葉を吟味すべきでした。そうすれば、主の思いに自分たちを合わせる謙遜さと勇気が湧き出て、信仰によって決断が出来たはずです。高ぶりは、私たちを神様から離れさせてしまいます。

神様は、カナンの地に残るなら、彼らを憐れまれ、滅ぼさないと言われました。平安になると約束されました。エレミヤは、エジプトが彼らを守ることはできない、と警告しました。エジプトの地も剣によって殺され、神殿は火で焼かれます。その時、そこに逃げた彼らは、どうなるでしょうか。一緒に滅んでしまいます。結局、彼らは、神様のほかに避け所はないことを悟らなければなりません。そして、神様の御前に、謙遜に悔い改め、御言葉に聞き従わなければなりません。



祈り:主よ、あなた以外に私の避け所はないことを学びます。どんな時にも、私が静かに主の御前で静まり、祈る謙遜さを持つように助けて下さい。

一言:謙遜に神様だけを信じ、従いなさい

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

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