2000年イザヤ書第1講

シオンからみおしえが出

御言葉:イザヤ書1:1?2:4

要 節:イザヤ書2:3

「多くの民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。」それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。」

?.ユダの罪(1:1-31)

1.イザヤ書は何に関する本ですか(1)。彼はどんな時代に生きましたか。ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤはどんな王でしたか。

1:1 アモツの子イザヤの幻。これは彼が、ユダとエルサレムについて、ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に見たものである。

2.神様が天と地に向けて嘆き叫ばれるイスラエルの罪は何ですか(2-4)。その罪によって彼らの道徳はどのように腐敗しましたか。子どもように養育した自分の民がこのように罪深く堕落したことに対する神様の心情はどうでしたか。

1:2 天よ、聞け。地も耳を傾けよ。主が語られるからだ。「子らはわたしが大きくし、育てた。しかし彼らはわたしに逆らった。

1:3 牛はその飼い主を、ろばは持ち主の飼葉おけを知っている。それなのに、イスラエルは知らない。わたしの民は悟らない。」

1:4 ああ。罪を犯す国、咎重き民、悪を行なう者どもの子孫、堕落した子ら。彼らは主を捨て、イスラエルの聖なる方を侮り、背を向けて離れ去った。

3.イスラエルは多く打たれたにも関わらず何をしましたか(5a)。その結果、彼らは外的に、内的にどうなりましたか(5b-8)。しかしその地が完全に破滅しなかった理由は何ですか(9)。

1:5 あなたがたは、なおもどこを打たれようというのか。反逆に反逆を重ねて。頭は残すところなく病にかかり、心臓もすっかり弱り果てている。

1:6 足の裏から頭まで、健全なところはなく、傷と、打ち傷と、打たれた生傷。絞り出してももらえず、包んでももらえず、油で和らげてももらえない。

1:7 あなたがたの国は荒れ果てている。あなたがたの町々は火で焼かれ、畑は、あなたがたの前で、他国人が食い荒らし、他国人の破滅にも似て荒れ果てている。

1:8 しかし、シオンの娘は残された。あたかもぶどう畑の小屋のように、きゅうり畑の番小屋のように、包囲された町のように。

1:9 もしも、万軍の主が、少しの生き残りの者を私たちに残されなかったら、私たちもソドムのようになり、ゴモラと同じようになっていた。

4.神様は、その時代の礼拝がどんなものである、と咎めらますか(10-15)。神様は、なぜ彼らの多くのささげ物と祈りを受け入れませんでしたか。神様が本当に喜ばれるささげ物はどんな物ですか(16,17)。

1:10 聞け。ソドムの首領たち。主のことばを。耳を傾けよ。ゴモラの民。私たちの神のみおしえに。

1:11 「あなたがたの多くのいけにえは、わたしに何になろう。」と、主は仰せられる。「わたしは、雄羊の全焼のいけにえや、肥えた家畜の脂肪に飽きた。雄牛、子羊、雄やぎの血も喜ばない。

1:12 あなたがたは、わたしに会いに出て来るが、だれが、わたしの庭を踏みつけよ、とあなたがたに求めたのか。

1:13 もう、むなしいささげ物を携えて来るな。香の煙・・それもわたしの忌みきらうもの。新月の祭りと安息日・・会合の召集、不義と、きよめの集会、これにわたしは耐えられない。

1:14 あなたがたの新月の祭りや例祭を、わたしの心は憎む。それはわたしの重荷となり、わたしは負うのに疲れ果てた。

1:15 あなたがたが手を差し伸べて祈っても、わたしはあなたがたから目をそらす。どんなに祈りを増し加えても、聞くことはない。あなたがたの手は血まみれだ。

1:16 洗え。身をきよめよ。わたしの前で、あなたがたの悪を取り除け。悪事を働くのをやめよ。

1:17 善をなすことを習い、公正を求め、しいたげる者を正し、みなしごのために正しいさばきをなし、やもめのために弁護せよ。」

5.罪を犯し反逆した民たちに向けられた神様の招きの御言葉は何ですか(18)。もし彼らがこの神様の招きを喜んで聞き入れるなら、どんな祝福を得ますか(19)。しかし聞き従わなければどのようになりますか(20)。ここで、民たちの罪を洗い流そうとされる神様を考えてみましょう。

1:18 「さあ、来たれ。論じ合おう。」と主は仰せられる。「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。

1:19 もし喜んで聞こうとするなら、あなたがたは、この国の良い物を食べることができる。

1:20 しかし、もし拒み、そむくなら、あなたがたは剣にのまれる。」と、主の御口が語られた。

6.エルサレムの過去と現在とではどのように違いますか(21-23)。神様は、その堕落した民をどのように贖おうとされますか(24-27)。しかしそむく者はどのようになりますか(28-31)。

1:21 どうして、遊女になったのか、忠信な都が。公正があふれ、正義がそこに宿っていたのに。今は人殺しばかりだ。

1:22 おまえの銀は、かなかすになった。おまえの良い酒も、水で割ってある。

1:23 おまえのつかさたちは反逆者、盗人の仲間。みな、わいろを愛し、報酬を追い求める。みなしごのために正しいさばきをせず、やもめの訴えも彼らは取り上げない。

1:24 それゆえに、・・万軍の主、イスラエルの全能者、主の御告げ。・・「ああ。わたしの仇に思いを晴らし、わたしの敵に復讐しよう。

1:25 しかし、おまえの上に再びわが手を伸ばし、おまえのかなかすを灰汁のように溶かし、その浮きかすをみな除こう。

1:26 こうして、おまえのさばきつかさたちを初めのように、おまえの議官たちを昔のようにしよう。そうして後、おまえは正義の町、忠信な都と呼ばれよう。」

1:27 シオンは公正によって贖われ、その町の悔い改める者は正義によって贖われる。

1:28 そむく者は罪人とともに破滅し、主を捨てる者は、うせ果てる。

1:29 まことに、彼らは、あなたがたの慕った樫の木で恥を見、あなたがたは、みずから選んだ園によってはずかしめを受けよう。

1:30 あなたがたは葉のしぼんだ樫の木のように、水のない園のようになるからだ。

1:31 つわものは麻くずに、そのわざは火花になり、その二つとも燃え立って、これを消す者がいない。

?.神様の望み(2:1-4)

1.イザヤが見たビジョンはどんな時に関するものですか(1,2a)。その日に関して、イザヤはどんな栄光あるビジョンを見ましたか(2b,3a)。「主の家の山」、「山々」は何を象徴しますか。

2:1 アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて示された先見のことば。

2:2 終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、すべての国々がそこに流れて来る。

2:3 多くの民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。」それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。

2.多くの民が主の山に上り、望むものは何ですか(3)。それまで、周りの民は、何を基準に、どのように生きて来ましたか。そのような彼らが神様の御言葉に期待するものは何ですか。

2:3 多くの民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。」それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。

3.今のシオンはどんな状態にありますか。しかしイザヤはこのシオンに対してどんなビジョンを見ていますか(3c)。神様は、その御言葉で、国々の間でどんな新しい御業を行なわれますか。

2:3 多くの民が来て言う。「さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。」それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことばが出るからだ。

4.イザヤが見る神様の御言葉に対するビジョンを考えてみましょう。21世紀を迎え、私たちはどんなビジョンを見ることができますか。

2:4 主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。